5th Aug, 2013 Posted by 田中浩也


スピーカー10 カマウ・ガチギ(Kamau Gachigi) -FabLabと国際協力・国際開発

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(Photo by Frosti Gíslason) ファブラボ・ナイロビのマスターである、カマウ・ガチギ。後ろで写真を撮っているのが筆者。

カマウとはじめて出会ったのは、2009年の第5回ファブラボ代表者会議(インド)のときでした。「コンニチハ!」という流暢な、かつ低音で響きのよい日本語で話しかけてきた彼にものすごく驚いたことを覚えています。

 

彼はアメリカのPenn State大学で博士号(ソリッドステートの科学に関する論文)を取得した後、しばらく日本の企業で研究員として働き、その後、ケニアに戻ったのだといいます。

 

彼は、科学や技術に関する豊富な知識、特に素材の化学反応に関する知見をもとに、農業や灌漑を改善したいのだと言います。まさに社会の問題を技術で解決しようとするエンジニア(http://generationkenya.co.ke/kamau-gachigi-the-engineer/)。
ナイロビの科学技術パークのチェアマンとなった今も、忙しい業務の合間を縫って、ファブラボでものづくりに励んでいます。特に、水汲機や発電機などをたくさん発明しており、現地の生活を劇的に向上させているのです。世界を変えるものづくり、世界を変えるエンジニアの模範のような人です。

彼がファブラボを知ったのは、同じくMITで行われていたD-Lab(国際開発や現地で役立つ適正技術を教えるクラス)を通じてだったといいます。
「D-LabとFabLabは姉妹のようなものなんだよ」というセリフは彼から聞いたものだったと思います。彼もD-Labのエイミー・スミスを通じてFabLabを知ったのでした。

その後だいぶたって2011年。私の研究室にも出入りしていた、東京工業大学(当時)の原口拓郎君が彼のもとを訪ねていったことがあります。そのときのレポートはこちら。http://fablabjapan.org/2012/06/27/post-3076/


原口君のレポートには次のように書かれています。「ケニアに長期間滞在してみて、地方はもちろんながら首都のナイロビでさえ、まだまだガスのようなインフラも十分に整っていない事が分かった。しかし、物づくりのインフラであるFabLabに関しては日本と同じような工作機械があり、多くの学生がグローバルで共有された知識、経験を基に物づくりを行っていました。」

今回、「FabLabと国際協力・国際開発」というテーマで発表をするにあたって彼以上に相応しい人はいないでしょう。アフリカ、ケニアの風を運んでくれるものと思います。








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