7th Aug, 2013 Posted by 田中浩也


スピーカー7 クリス・ウィルキンソン(Chris Wilkinson)―ファブラボと起業・ビジネス

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実は、今回の10人のスピーカーのなかで、クリス・ウィルキンソン氏だけ、直接の面識がありません。ただ彼の経歴には僕自身、とても興味を惹かれています。

 

クリスは、33年間ものあいだ、航空産業で飛行機のエンジニアとして働いていたそうです。エアバスをはじめとする大手企業で働き、ヨーロッパ、東南アジア、ロシア、米国などでチームを統率し、多国籍からなる現場をまとめてきたそうです。


そんなクリスが、ファブラボ・マンチェスターにかかわるようになり、そして航空産業から離れる決断をします。いまでは、イギリス国内に5~6箇所に増えつつあるファブラボをまとめるために、UK FabLab Networkの代表になろうとしています(http://www.manufacturinginstitute.co.uk/news-events/latest-news/aerospace-sector-leader-to-drive-uk-fab-lab-network)。

 

ファブラボ・マンチェスターは、日本でも良く話題に登場します。クリス・アンダーソン氏の「MAKERS」でも唯一取り上げられていたのが、ファブラボが、マンチェスターでしたし。なぜか?それはこのまちが、「産業革命」の発端だったという大きな歴史をもっているからです。


ファブラボ、パーソナル・ファブリケーション、メイカーズ革命、そうした運動は「21世紀の産業革命」と呼ばれます。だからこそ、その源流であるマンチェスターというまちに、イギリス初のファブラボが設置されたのは象徴的な出来事だったのだと思います。産業革命とは何だったのかを総括し、では次の産業革命は何なのかを熟考するのに相応しいからです。


ファブラボ・マンチェスターではいま、新産業、起業やビジネスを生み出すための取り組みが盛んに行われるようになってきました。クリス・ウィルキンソン氏のようなベテラン・エンジニアがそれを支え、助言を送り、若者を鼓舞しています。航空宇宙という重厚長大型の産業を知る彼が、ファブラボをどう捉えているのか?イノベーションや発明を興すためにはどんな環境が、どんなメンタリングが必要なのか?


産業革命の発祥の地からやってくるクリスが、それを私たちに語りかけてくれると思います。



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